プジョーモトシクルの歴史
プジョーモトシクルの歴史は、1810年、プジョーが製鉄業としてフランス東部のエリモンクールに設立されたことからはじまります。
当時は自転車のほか、傘やコーヒーミル、工具類などさまざまなものを作っていました。
最初のモーターサイクルが作られたのが1898年で、プジョーモトシクルは現存するモーターサイクルブランドでは世界最古の存在となっています。
この年に開催されたパリ万国博覧会で発表された第一号のバイクがこのブランドの記念すべき第一号とも言えるもので、当時としては非常に斬新な構造を持っていました。
20世紀に入るとモータースポーツの分野にも参戦し、最先端の技術を搭載したバイクで次々と世界記録を樹立、「バイクにプジョーあり」を世界中に印象づけることに成功していきます。
第二次世界大戦後になると、こうした技術面の進歩だけでなく、バイクの一般社会への普及に役立つバイクを続々と発表、とくに女性をターゲットにしたスクーターで高い人気を誇りました。
2018年にはモーターサイクル製造から120周年を記念し、パリのモーターショーにおいて各年代のプジョーモトシクルの代表者がパレードを実施します。
長い間愛され続けてきたプジョーの歴史を祝福するとともに、これからもモーターサイクルの世界において重要な存在であることをアピールしていました。
プジョーモトシクルのバイクの特徴とは?
フランスのメーカーらしい個性的なデザインが、プジョーモトシクルの特徴としてまず挙げられます。
少し丸みを帯びた可愛らしさを感じさせるシルエット、そして豊富なカラーバリエーションは、今も昔も女性から高い評価を得ているというのも頷ける魅力を備えています。
しかも高級感を漂わせつつも実用性にも優れており、一流ブランドならではのブランドイメージと親しみやすさの両方を備えている、プジョーモトシクルのバイクにはそんな魅力を感じさせます。
プジョーモトシクルを代表するバイクとは?
第二次世界大戦後に人気を博したスクーターの代表格が「S55」です。
少し丸みを帯びつつ優美なカーブを描く車体のラインは、「まさにプジョー!」といった特徴を備えているほか、ラゲッジペースを内蔵したフロントフェンダーなど当時としては非常に斬新な特徴を備えていました。
それから1997年に発表された「スピードファイト」ですが、現在ではこちらがプジョーモトシクルを代表するバイクと言えるかもしれません。
スポーツスクーターとして、優れた性能と魅力的なデザインで世界的な評判を獲得しています。
ほかには、コンパクトでスタイリッシュなデザインが特徴的な「ジャンゴ」も挙げられるでしょう。
これはS55をモチーフに現代的な要素を取り入れたモデルで、プジョーの伝統と革新の両方を味わえるのが大きな魅力となっています。