ヘルメットの種類と選び方のコツ
バイクに乗る時に必ず着用しなければならないのがヘルメットです。
バイクのヘルメットは四輪車におけるシートベルトと同様、乗車している人の生命を守る非常に重要なアイテムです。
125cc以下の原動機付自転車ならばキャップタイプのハーフヘルメットでもよいことになっていますが、やはり安全性を考えると少なくとも後頭部をしっかり守ることができるジェットタイプを選ぶようにしておきたいところです。
バイクヘルメットの種類をざっと挙げてみると「フルフェイスヘルメット」「システムタイプ」「ジェットタイプ」「オフロードタイプ」と分類することができます。
このうち最も安全性が高いのがフルフェイスヘルメットで、顔全体を覆って目元のみが開く形状をしています。
フルフェイスヘルメットは一般向けだけでなくレース競技にも使用されているので、製品としての信頼性はとても高く、SSのようなスピードを重視するタイプのバイクに乗る人なら必ずこのタイプを選んでいます。
より気軽に使用することができるのがジェットタイプとされる顔の前面が大きく開いているヘルメットです。
顔部分が開いているため開放感があり、化粧をしながら乗れることから女性ライダーの多くがこのタイプを選んでいます。
またおしゃれなデザインのタイプがあるのもこのジェットタイプで、カラーリングやプリントが大変個性的なものも数多く見られます。
それぞれのヘルメットの長所と短所を知っておきましょう
安全性だけでヘルメットを選ぶなら、フルフェイスヘルメットもしくはオフロードタイプとなります。
オフロードタイプはモトクロスの競技を行う選手が付けているタイプのヘルメットで、フルフェイスヘルメットよりも口元のスペースが広く、バイザーが付いておりゴーグルを上から着用できるようになっています。
ただし着用後に顔面とヘルメットの間に隙間ができることから、湾岸高速道路など風の強い場所では抵抗が強くなり運転しづらいと感じることもあります。
フルフェイスヘルメットの安全性とジェットタイプの便利さの両方をいいとこ取りしたのがシステムタイプのヘルメットで、こちらは顎を覆う部分が着脱できるようになっています。
使用シーンによってフルフェイスとジェットの二種類を使い分けることができるのでお得なヘルメットと言えます。
しかし構造的にどうしてもメット全体のサイズが大きくなってしまうため、重量から長く着用していると首が疲れてしまうという問題があります。
女性に人気のジェットタイプですが、バイク事故において顔で最も怪我をしやすいのは顎の部分であるため実際の転倒時の安全性には若干の不安が残ってしまいます。