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  3. キープレフトの原則について

キープレフトの原則について

キープレフトの特徴や危険性

キープレフトとは、道路の左寄りを走行するということです。
キープレフトによって車同士の接触時事故の防止が図られますし、右折や追い越しもしやすくなります。

しかし、キープレフトにこだわりすぎると、逆に危険なことにもなりかねません。

法律上で確かめますと、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除きという条件を付けた後に、道路の左側によって通行しなければならないと規定しています。
つまり、センターラインがある道路は除くということです。

もし街中で左によりすぎて走行すると、子供が急に飛び出してきても対処できなくなります。
子供だけでなく、自転車や犬、猫などでも同様です。

車にとって、斜め左後方はミラーの死角になりやすい部分です。
左によりすぎて走行していると、前の車がいきなり左折してきて巻き込み事故になるケースが多くあります。

キープレフトで起こる危険の原因と対処法

左によりすぎて走行していると、後ろの車に対して追い越しを促しているかのように受け取られ、同じ車線の中で無理に追い越される危険があります。
バイクを知らないドライバーは原付と大型の区別がなく、左に寄ったバイクは追い越すものと考えている人も多いようです。

後ろの車が車線変更せずに追い越していくと、ライダーとしてはヒヤッとしてしまいます。

これは、バイクのライダーがキープレフトにこだわりすぎた結果でしょう。
原付は制限速度が30km/hですから、制限速度がそれ以上の公道では左に寄って走行しないと邪魔になってしまいますが、通常のバイクで速度の流れに乗って走れるのであればあまり左に寄らないで走行した方が良いと言えます。

一般の道路では、雨の水はけをよくするため道路の中央部が高く、路側帯の方は低くなっています。
そのため、路側帯近くにはゴミや砂などがたまることになります。

左に寄りすぎると、このゴミや砂などでタイヤを滑らせてしまう危険もあります。
したがって、極端な左寄り走行はむしろ危険だと言えるでしょう。

キープレフトで押さえておくべきポイントは

キープレフトは、どれくらい左側が良いのでしょうか。
概ね、道路の縁石または左白線から50cmから1mほどの距離を取るのが良さそうです。

もちろん、道路状況によっても変化します。
歩行者が多い道路であれば、左白線からの距離はもう少し多めに取った方が安全であると言えるでしょう。

また、夜間は歩行者に気づきにくくなるので、左に寄りすぎると歩行者との接触の危険があるので注意が必要です。
キープレフトは、対向車との接触防止のためにも大切なルールです。

道路状況や歩行者の有無など、その時々の状況で安全を考えながら臨機応変な判断が重要です。