アイスバーンの特徴や危険性
アイスバーンとは、路面の水分が凍っている状態です。
冬のバイクツーリングでは、危険なアイスバーン走行は避けなければなりません。
雪が降った後、夜間に放射冷却現象が起こり、朝にアイスバーンが出来てしまうことが多くあります。
雪のように白くて見た目で分かれば気を付けますが、場合によっては路面が濡れているだけのように見えて実際は凍っているというケースもあります。
これをブラックアイスバーンと呼び、非常にわかりにくく危険な現象として扱われています。
アイスバーンの状態になったら、道路の走行は避けなければなりません。
仮にスタッドレスタイヤを装着していても、スリップやタイヤロックなどを起こす可能性がありますので、そのような道路は避けることが一番です。
時間帯では、日没後から早朝にかけて最もリスクが高くなります。
早朝の気温が下がることは多くの人が知っているのですが、夜でも冷たい北西の風が当たるような路面は、日没後に凍るケースも多くあります。
アイスバーンの原因と対処法
完全に凍った状態ではまだ滑りにくいだけで済みますが、車の走行などによって表面に水の膜ができることによってより滑りやすい状況になります。
冬のツーリングは、アイスバーンによるリスクを避けるためのルート選択が重要になります。
やはり、山間部よりは海沿いの沿岸部が良いでしょう。
山間部は標高が高いために気温が下がりやすく、しかも積雪や降雪が多くなります。
沿岸部は標高が低いことから、気温が下がりにくく、雪も少なくなります。
ただし、沿岸部でも橋の上やトンネルの前後は、風が強いために凍結しやすくなっているので注意が必要です。
ツーリング計画を立てる際、地図で凍結しやすい場所を予測することもできます。
日中の走行は、できるだけ、東、東南、南側を向いた道路が良いでしょう。
逆に日光が当たらない北側の道路はできるだけ避けた方が無難です。
日光が当たって路面の氷が融けていても、山などで日陰になっている個所だけが凍ったままというケースもあるので注意しましょう。
日中に走行する場合、車の通行量が多い道路を選ぶと安全です。
通行量が多い道路は凍結防止剤などがまかれている可能性が高いので、凍りにくくなっています。
アイスバーン走行のポイント
自動車の場合はアイスバーンでもスタッドレスタイヤやチェーンなどでスリップ防止が可能ですが、バイクの場合は即転倒の危険性が高く対処できなくなります。
もし走行中に凍結路面を発見した場合は、できるだけ減速し車体をまっすぐにしてやり過ごすことです。
冬は空気が澄んでいるために景色が美しく、ツーリングに出たいと考える人も多いでしょう。
ルートや走行する時間帯など、決して無理のない計画を立てて出かけるようにしましょう。