イタリア車として知られるバイクブランド「アプリリア」
イタリアのバイクメーカーといえばドゥカティ、ビモータなどが浮かびますが、その2メーカーと並び称されるのがアプリリアです。
第二次世界大戦直後、自転車の生産で成功しバリエ・アルベルト・ベッジオが1968年に創業、のちに息子のイバノ・ベッジオが経営を継ぎました。
レース活動を積極的にこなしそのデータを市販するバイクの設計に活かすという経営で人気が高いバイクメーカーでしたが1990年くらいから次第に経営戦略に失敗し、2004年にピアッジオの傘下へ、2005年にはBMWの業務提携が締結されています。
今も生粋のイタリアブランドといわれるバイクブランドです。
世界タイトル7つという快挙を達成したRSV4
レースによって得られたデータを市販車に活かすという経営を行っていたこともあり、機能性の高いバイクを作りだします。
特にRSV4は2009年に登場したバイクですが、スーパーバイク選手権で7度、タイトルを獲得するという偉業を成し遂げているのです。
65度という狭い角度を持っている水冷V4ユニットをもち、レース界を席巻しました。
レースから公道用に作られたRSV4 RFはライダーたちからリアルレーサーレプリカとも言われ、走りを楽しめる最高のバイクといわれています。
モーターサイクルの世界に電制マシンを送りこんだアプリリア
2011年モーターサイクルの世界に初めて電制マシンを送りこみ、世間をアッといわせたアプリリアは、2015年にはRSV4 RFの最高出力が201psを記録するなど、とんでもない発展をみせました。
2018年モデルではこの先進的の塊のようなバイクをさらい熟成させ、コーナリングABS、ダウンシフターも装備したタイプを出しています。
2018年のグレードアップは目を見張るものがあり、特にTFTのフルカラーディスプレイは数あるバイクの中でも美しく未来的で注目されました。
またこのモデルは車体のディメンションを変更できるという特性を持っています。
アルミ製のツインチューブフレームについてはステアリングステムの角度を変えることができ、ピボット位置も変更できますし、驚いたことにエンジンを搭載する位置まで調整できるという特性を持っているのです。
レーサーが乗るバイクを調整するように、公道を走るバイクにこうした変更が可能というのは驚きです。
日本ではマイナー、でも実力は世界レベル
日本ではドゥカティなどと比較するとアプリリアのRSV4などメジャーなイメージがありませんが、エンジンやボディバランス、機能性、先進性などを含めても実力は世界レベルです。
個性豊かで美しい車体を持っているこのバイクは個性あるバイクが好きなライダーにとって非常に魅力あるバイクといわれています。
イタリア車独特の個性をもち、細かい気配りと設計が感じられるバイクは潔さを感じるバイクです。
このすごいマシン、日本のライダーたちにもぜひ、乗ってほしいバイクといえます。