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トライアンフのバイクの特徴と種類

英国発の130年以上の歴史のあるバイクメーカー

トライアンフは現存するバイクメーカーの中でも最古の歴史があるメーカーと言われています。
英国発の世界に誇るバイクメーカーである「トライアンフ・モーターサイクル(Triumph)」は、もともとはユダヤ系ドイツ人であるジーグフリード・ベットマンがロンドンで輸入貿易会社を創立したことに始まります。

会社を設立したのは1885年のことで、当時世界的に流通が始められていた自転車を多く扱っていたのですが、その後輸入だけでなく自社での製造も手がけるようになります。

1887年には「トライアンフサイクル」という名前の会社を設立し、自社生産の自転車を販売していくのですがこれが1902年に初号機となるオートバイを誕生させます。

ただしこの初号機はエンジン部分は自社製ではなく、他の企業で製造された動力を自社の自転車工場で作成したフレームに搭載するという方法がとられていました。

自社製エンジンの開発と搭載に成功したのは1905年になってからのことで、その後バイク事業を本格的に行っていくということから社名を「トライアンフ・エンジニアリング」としています。

このトライアンフのバイクは第一次世界大戦中には英国軍だけでなく連合軍の移動車輌として広く使われることとなり、のちに四輪車事業へと企業運営をシフトしていくことになります。

第二次大戦中に工場が壊滅をしたことや、ノートンとの合併ののちに倒産となってしまうなど波乱万丈な歴史を経て、1984年にようやく「トライアンフ」という称号が復活します。
その後も順調とはいい難い企業遍歴を辿りつつ1990年になってようやく現在まで続くバイクメーカーとしてのトライアンフとなります。

ただし現在のトライアンフは創業当時の企業母体とは全く異なる系列の事業として引き継がれているため、実質的には「トライアンフ」という名称とブランドのみが継続されているというのが実情です。

オン/オフ両用の「スクランブラー」

トライアンフのバイクデザインの特長は、クラシカルながらも独特のエンジン構造をデザインとして生かしているという点です。
トライアンフの歴史的名車の一つに「ボンネビル」がありますが、この時に開発されたフューエルタンクからシート、タンデムシートまでが直線状になった平坦なデザインは現在もメーカーとしてのデザイン性として引き継がれています。

現行の車種で特に人気が高いモデルとしては「スクランブラー」がありますが、こちらはトライアンフらしいフラットな運転席の構造とともに、オンロード・オフロードの両方を快適に走行できるという高い馬力性能があります。

一見ネイキッドタイプのクラシックバイクのように見えますが、小さくとまったボディと独特の平行線を意識したデザインは他のメーカーにはない独自性を維持しています。