ブレーキパッドの交換でより性能を高める

バイクパーツには乗車をしていくことによりどうしても摩耗が起るため定期的に交換をしなければいけない部品がいくつかあります。
その中の一つがブレーキパッドで、バイクの前輪に付けられているディスクブレーキの中に入れられ、手元のブレーキを握ったときにディスク部分を締め付けてスピードを落とすという役割をします。

当然回転中の車輪との間に摩擦を起こしてスピードを緩めていくという構造上、しばらく使用をしていくことで摩耗が起こり次第に本来のブレーキ性能が損なわれることになってしまいます。

車検や定期点検でのチェック項目にもなっているため、普段からブレーキを多用する走り方をしている人はできるだけこまめに摩耗がないかを調べていくようにしたいところです。

ブレーキパッドは純正品として入っているものは比較的安価で使いやすいタイプのものなのですが、個別に交換をする場合には違った素材や性質のものにすることができます。

ブレーキパッドの交換時期としては、パッド部分に付けられている溝が見えなくなるほど摩耗が進み全体の厚みがなくなったタイミングとされています。

現在どれくらいの厚みが残っているかはフロントタイヤ中央付近についているディスクキャリパーを覗き込むとすぐに目視できるようになっているので、特にロングドライブ前などはよくチェックしておくようにしましょう。

ブレーキパッドにはいくつか素材によって種類が分かれているのですが、高ければ高いほど性能がよいというほど単純なものではありません。
場合によってはオーバースペックとなりあまり性能的な変化を実感することができないのに価格ばかりが数倍もするということもあるので、あくまでも自車に適したものを選ぶようにしていきましょう。

ブレーキパッドの種類と選び方

一般向けに販売されているブレーキパッドは大きく「レジン系」と「メタル系」の2つに分類することができます。
普通メーカーの純正品として推奨されているのは「レジン系」で、樹脂を固めた素材を使用しています。

もう少し詳しく説明をすると、レジン系とはアミラド繊維を基材としており、そこにフェノール樹脂や真鍮材、カーボン材などを配合して製造します。

このレジン系パッドの中にもいくつか分類があり、メタル剤を含めて作った「セミメタルパッド」などがありますが、基本的には価格が安く初動性能がよいというところがメリットになっています。

もう一つの「メタル系」は見た目が銅色になっているためはっきりレジン系と区別されるもので、主にレース用車など特殊なバイクで使用されています。
価格はレジンパッドとは比べ物にならないほど高いのですが、それだけ耐久性も高く制動性やブレーキ時のコントロール性能も高くなります。