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素材で決まる!マフラー選び

性能アップ?ダウン?マフラー交換の効果

バイクのパーツの中でも、交換をすることで性能が大きく変化することになるのがマフラーです。
マフラーとは、エキゾーストパイプとサイレンサーという2つの部品によって構成されている長い管のことを指すものです。

役割は、エンジン部分から発生する燃焼後の排気を安全に外部に排出することで、エンジン部分に直接接続している細い管の部分を「エキゾーストパイプ」、その後ろ側につづいている排出時の騒音を抑えるしくみが付けられた太いパイプを「サイレンサー」といいます。

よく改造バイクが非常にうるさい騒音を立てながら走行している様子を見かけますが、これは純正品として付けられているマフラーを交換もしくは意図的に変形させることによりサイレンサーが機能しないようにしているのです。

バイクマフラーのサイレンサーのしくみはいくつかの方式があり、出口付近のやや太くなっている部分に消音材が付けられています。
このサイレンサーの消音機能とエンジンからの排気量とのバランスのことを総じて「マフラーの抜け」という表現がよくされるのですが、いわゆる「抜け」のよいマフラーは走行性能が劇的に高くなる一方で「抜け」の悪いマフラーでは燃費も馬力も大きく落ち込むことになります。

なお純正品と違って大きな音がするようになったり排気が黒く嫌な匂いが強い煙が出るようになってしまったら、それはマフラー部分に大きな不具合が生じているということです。

長く抜けの悪いマフラーを使用しているとエンジン部分にも大きな損傷が起こってしまいますので、早めに修理や交換をすることをおすすめします。

素材別マフラーの性質

マフラー材として使用されているものとしては「スチール」「ステンレス」「チタン」「カーボン」「アルミ」などさまざまな種類が挙げられます。

最も多くのバイクの純正品として使用されているのがスチール製のマフラーで、スーパーカブを始めとし安価な日常乗りのバイクではほとんどがスチール製のマフラーとなっています。

同じスチール製のマフラーでも、錆止めのためにメッキ処理をされていたり、耐熱性を高めるために特殊な塗装をしている場合などがあります。

次にマフラーの耐久性を高めるために使用されるのがステンレスです。
ステンレスはサビに強い金属として水回り製品などによく使用をされていますが、バイクにおいても足元で水はねの多いマフラー部分にはステンレスは多く使用されています。

スチール製のマフラーに比べて価格は高価で重量も重いのですが、他の製品と比較して価格とのバランスもよく使い勝手のよい素材であると言えます。

マフラー素材で最高素材とされるのがカーボン製で、超軽量かつ強度も高く、デザイン性も優れているのですがかなりの金額となります。