原付のナンバープレートの色は3種類ある
原付のナンバープレートは、その原付のオーナーが軽自動車税を納める自治体が発行しています。
自治体が自由にナンバープレートのサイズや形、色を指定できるのが原付の特徴です。
ただナンバープレートの形は、基本的に総務省の通達する内容に多くの自治体が従っています。
サイズには日本産業規格(JIS)の規定があり、高さが100mm、幅が170mmの長方形が基本です。
ナンバープレートの色は基本的に3種類に分けられます。
原付の排気量が50cc以下の車両が白地のナンバープレート、50cc超で90cc以下の車両が黄色字のナンバープレート、90cc超で125cc以下の車両がピンク地のナンバープレートとなっています。
以前はこの区分に関係なく白地のナンバープレートだったり、50cc以下の車両なのにピンク地のナンバープレートだったりしたケースもありますが、今では規格が標準化されたため姿を消しました。
このように、基本は原付のナンバープレートの色は白、黄、ピンクの3種類なのですが、一部例外もあります。
道路運送車両法でミニカーとされる車両は、原動機付自転車でも薄い青地のナンバープレートです。
このようなナンバープレートは、配達用の三輪バイクなどに見られるでしょう。
一方、普通車や軽自動車には商用車などに用いられる緑や黒のナンバープレートがありますが、原付のナンバープレートにそのような色はありません。
官公庁の用いる原付に特殊な例として白地に赤のナンバープレートが発行されることはありますが、一般の人が乗る原付は、白、黄、ピンクの三つのうちどれかと考えてよいでしょう。
バラエティ豊かなご当地ナンバー
原付のナンバープレートの形には総務省の通達があると述べましたが、これはあくまで通達であり法的な拘束力はありません。
各自治体で自由に決めることができます。
そこで登場したのがご当地ナンバーです。
今では多くの自治体で見られるご当地ナンバーですが、最初に採用したのは愛媛県松山市でした。
雲形のデザインをナンバープレートに取り入れ、小説『坂の上の雲』をイメージしたデザインで2007年に話題となったことは記憶に新しいでしょう。
それ以降、全国の自治体でも町おこしとしてオリジナルデザインのナンバープレートが採用されるようになったのでした。
たとえば滋賀県彦根市では、ナンバープレートのデザインにご当地のゆるキャラ「ひこにゃん」がプリントされています。
また、富士山の周辺にある自治体などは原付のナンバープレートの形を富士山の形にデザインして、共同で導入しているような例もあります。
このように原付のナンバープレートは各地でさまざまであり、一部のマニアによって高額でやり取りされるようなお宝アイテムともなっているようです。